住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

住宅設備の保証が手厚くなってきた(2)

前回、住宅設備の長期保証サービスついてご紹介しましたが、そもそも設備が壊れる心配がなければ、不安もありません。

もちろん、モノはいつかは壊れるもの。しかし、故障する前に気づけば、何らかの対応を取ることができます。

IoT技術(インターネット・オブ・シングス=さまざまなモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続するなどの技術)を活用することで、そうしたことが可能となります。

住宅メンテナンス事業などを展開するCoLife(池内順平社長、東京都中央区)は、IoT技術を活用し、住宅設備の不調をいち早く察知することにより、故障する前に対応する新たな保証の仕組みを構築中です。

分電盤に、家庭内で使用している電力の周波数を読み取る機器を設置。
データをクラウドのサーバーに自動送信・解析することにより、住宅設備の不調を察知し、対応を行おうというわけです。

また、IoTを活用した換気設備のフィルター交換サービス「iecon mask」(イエコンマスク)の提供も予定しています。
センサーでフィルターの汚れ具合を把握し、適切なタイミングで交換の提案を行うなどのサービスを考えています。

IoT技術を活用することで、故障予防など長期保証からもう一歩踏み込んだ住宅設備の保証サービスが実現する―。そういったことが実現する日が楽しみですね。