住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

依然続く、住宅取得の好環境

長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の11月の金利は1.55%
(返済期間21年以上35年以下・取扱金融機関の提供する金利で最も多い金利)でした。

住宅業界動向  依然続く、住宅取得の好環境
フラット35の金利傾向

2015年2月の1.37%を底に上昇傾向にありますが、長期的に見れば、依然、低水準が続いています。
図をみても分かるとおり、フラット35の金利は、2013年8月に1.99%と2.0%を切って以降、下落傾向が続き、この2年半はずっと1%台の低水準が続いてきました。

加えて、緊急経済対策により、高い性能を持つ住宅を対象とする「フラット35S」は0.6%金利が引き下げられます。1.55%‐0.6%…つまり、0.95%という超低金利が実現しているのです。(ただし、この措置は来年1月29日まで。また、その期日前に予算額に達した場合も終了となります)。

10月21日に「省エネ住宅ポイント制度」が終了し、住宅取得者にとって大きなインセンティブを持つ制度が一つなくなりました。これをもって住宅建設・購買意欲が下がるのでは?という見方もあります。

しかし、ローン金利は長期にわたるため、ほんの数%の違いが全体の総支払額に大きく響きます。この低金利は、住宅需要者にとって、好環境が続いているといって間違いありません。