ホームセキュリティというと、「お金持ちがつける設備」と思われている方も多いのではないでしょうか。
大手メーカーが提供するホームセキュリティは、初期費用が数十万円、月額費用も数千円かかるものが一般的です。
しかし、防犯・治安に対する意識が高まるなか、低価格なホームセキュリティが登場、導入のハードルが低くなりつつあります。
例えば、ITベンチャーのセキュアル(東京都渋谷区、青柳和洋社長)が今年8月に先行販売を開始したホームセキュリティサービス「Secual(セキュアル)」の初期費用は1万円台から。月額費用はゲートウェイ1台あたり980円(税抜)と、従来のホームセキュリティのコストの数分の一です。コストが安いのは、配線工事なしで利用者が自分で設置できるようにしたため。また、警備員の駆けつけサービスを敢えてつけていません。
Secualはセンサー、ゲートウェイ、スマホアプリから構成されます。窓やドアに設置したセンサーが振動や衝撃、開閉を検知すると、自宅コンセントにつないだゲートウェイという機器に無線で情報を伝達。ゲートウェイは大音量の警戒アラームを鳴らすことで、侵入犯を威嚇します。
また、ゲートウェイからインターネットを通じて利用者のスマートフォンに情報が通知されるため、利用者は外出先などから異常を認識できます。さらに、家族や近所の人などへの一斉通知も可能ですので、お願いしておけば状況確認などをしてもらえます。
月額980円からという定価価格であれば、ホームセキュリティはぐっと身近なものになっていきそうです。導入しやすいため自宅だけでなく、高齢者宅の見守りや、空き家管理にも活用が広がっていくかもしれませんね。