住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

ヒートショック予備軍は5割

シニアの話  ヒートショック予備軍は5割寒い冬に注意したいのが入浴時のヒートショック。
リンナイが20~70歳代を対象に、入浴習慣と入浴時のヒートショック意識調査を行ったところ、危険度の高いヒートショック予備軍は約5割となりました。全国に万遍なく存在しています。

入浴習慣をみると、シャワーやかけ湯をしないで直接浴槽に入る人が15%で、とくに20歳代が30%と最多。さらに、飲酒後の入浴経験者が約6割もおり、50歳代に続いて20歳代も多くなっています。忘年会シーズンとなるこれからの時期は、なおさら注意が必要と言えそうです。
ヒートショックに大きく関係する入浴時のお湯の温度については「42度以上」の人が約4割となり、年齢が上がるほど多くなり、70歳代が最多となっています。
浴室については、「寒い」「やや寒い」を合わせると7割が寒い浴室での入浴と感じています。
脱衣室の暖房設備についてみると、北海道は32%と高く、九州では13%と少ない。九州でも冬は雪が降り、寒いことを考えるとヒートショックは寒冷地だけの問題ではないと言えます。

東京都市大学人間科学部の早坂教授は、快適で安全な入浴を行うための五箇条を提言しています。

その1 脱衣室・浴室は事前に20℃以上に温めておく
その2 お湯の温度は40℃以下に
その3 手足の先から順に、かけ湯をしよう
その4 飲酒後、食後すぐ、深夜のお風呂は避けよう
その5 お風呂の前後にコップ1~2杯の水を飲もう

入浴時の事故死は年間1万9,000人(厚労省調べ)で、交通事故死の実に4倍以上。リンナイでは、危険度回避のための簡易チェックシートも作成し、冬の入浴の注意を呼びかけています。

リンナイ 「入浴習慣」と「入浴時のヒートショック」に関する意識調査