蝉の大合唱がそこかしこから聞こえてくるようになりました。
来週から8月。いよいよ夏本番です。
8月の年中行事はお盆。地域によってさまざまな風習があり、旧暦の7月15日に行うところもありますが、一般的には8月15日前後に故人やご先祖様を家にお迎えし、偲ぶ行事とされています。
お盆の室礼の一つに、お盆の入りに行う迎え火があります。「焙烙(ほうろく)」という素焼きの浅い皿の上に、麻の茎から皮を剥ぎ取った「麻幹(おがら)」を適当な長さに折って割いたものを積み重ね、玄関先で焚いてお迎えします。集合住宅などで火が使えない場合は、「ほおずき」を火の見立てとして代用するとよいそうです。
また、お盆の室礼でよく見かけるのが4本足で立つ茄子と胡瓜。これは、故人やご先祖様が牛に見立てた茄子に荷物を載せ、馬に見立てた胡瓜に乗ってこの世に帰ってくることを表しています。
必要な材料はホームセンターなどでも購入できますので、故人やご先祖様を想いながらご家族みんなでしつらえ、お盆の時期を過ごされてはいかがでしょうか。
伝統的な和の暮らしを学ぶ「室礼オンライン講座」受講受付中!