まだまだ厳しい残暑が続きますが、二十四節気ではだんだんと暑さが収まる「処暑」の時期を迎えました。あと一週間で九月に突入です。
九月の年中行事は重陽の節供。
中国の陰陽五行説では、陽数(奇数)は縁起の良い数とされ、一月一日、三月三日など陽の数字が重なる五節供には祝いの行事が行われます。五節供の中でも特におめでたい日とされるのが陽数の最大値が重なる九月九日。この日は「重陽」(ちょうよう)として日々の健康や家族の繁栄・長寿を願います。
重陽の節供に欠かせないのが「菊」です。菊は長寿を象徴する花。九月九日には、菊をあしらった和菓子や旬の食材を用いた料理、菊の花びらを浮かべた菊酒などを菊の花と共にしつらえます。このことから、重陽の節供は別名「菊の節供」とも言われます。
五節供の中ではあまりなじみがない行事かも知れませんが、今年の重陽の節供は食卓を菊の花や季節を感じる料理で彩ってみてはいかがでしょうか。
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