住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

マスク生活のメリット

3月も中旬となり、多くの地域でスギ花粉の飛散量がピークを迎えようとしている。

コロナ禍での在宅時間の増加、外出機会の減少に伴い花粉症の症状が軽減された人が増えているとの調査データを目にしたが、福井大学の研究チームが先月、新型コロナと花粉症に関する興味深い調査データを発表した。2021年6月〜7月に県内の小学生約4万人に対し、花粉が飛散する2~4月の登下校時のマスク着用有無、コロナ禍前後の症状の変化などをアンケート調査したところ、2万2081人から回答があり、スギ花粉症の新規発症率はコロナ感染拡大前(2019年以前)の半分以下だったという。花粉症発症の低年齢化が進む中、子どものうちからの対策の必要性を裏付ける貴重なデータだ。

煩わしいマスク生活も悪いことばかりではない。