住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

梅雨の風物詩「花菖蒲」

全国各地で花菖蒲が見ごろを迎えている。

先週末、花菖蒲の名所として知られる東京下町の「堀切菖蒲園」にはじめて出掛けた。まず驚いたのがその品種の多さ。園内には、約200種・6000株の彩り豊かな花菖蒲が見事に咲き誇っていた。葉の根元に品種名が書かれた名札が掲示されており、「十二単衣(じゅうにひとえ)」「紫衣の誉(しいのほまれ)」「葵形(あおいがた)」などどれも風流。花と名札を見比べるのも楽しい。

なんでも、堀切菖蒲園では、江戸時代から昭和の戦前までに関東地方で作出された希少な「江戸古花」を多く栽培し、約200種のうちの半数近くを占めているという。詳しい方が観れば、その姿かたちから江戸系の品種だと分かるのだろうか。

江戸の粋に触れた有意義な週末だった。