ご存知でしょうか。フローリングなどの木の建築材料に塗る塗料で、自然成分を配合したものが多くあります。
主成分の樹脂にひまわり油や大豆油などの植物油などを配合するもの、有機栽培の亜麻仁油を使用するものなど、食品と同等の高い安全性を持つものを使っています。健康に有害な成分を含まない塗料が多く出てきて、消費者のニーズに応えているのです。
これまで木材を保護する塗料は石油化学系のものが主流でしたが、高い安心性・安全性を求める波が高まるなか、自然系塗料へのニーズも高まっているのです。
石油化学系の塗料は木が汚れるのを防いだり木の耐久性を高めることに優れますが、塗膜を作って木の質感を失わせてしまうものが多くあります。
一方で自然系の塗料は木に浸透することで木質感は保てますが、汚れを防ぐ力や耐久性は石油化学系のものに比べて劣っていると言われてきました。
しかし、ここにきて自然系の塗料は進化してきています。木の質感を生かしつつ、汚れを防いで耐久力も備える、そんな自然系の塗料が市場に多く登場しているのです。
自然系の塗料が石油化学系のものと大きく違うのは、木が“呼吸できる”というところです。
木は呼吸を続け、健康のまま。カビが生えづらく腐りづらくなります。
木を健康に保つことは、人を健康にする一助になるのかもしれません。
住まいにとっても健康は重要なポイントです。
フローリングや手すり、腰壁など、木は住まいのさまざまなところで使われていますが、表面の塗装にも気を配ってみてはいかがでしょうか。