近頃、アパレル企業が住宅業界に参入するケースが増えている。
たとえばセレクトショップを運営するユナイテッドアローズは、昨年9月に中古マンション再生事業などを行うグローバルベイスとの協業を発表した。ユナイテッドアローズが店舗空間のデザインで培ってきた技術を住空間にも活かす・・というもので、すでに昨年12月には吉祥寺に第一弾となるモデルルームをオープンしている。
「ユナイテッドアローズ」という言葉を聞いて最初に連想したのは「おしゃれ」。
とにかく人気の高いブランドを多数展開している印象だ。
実際に、私もプライベートでは何度もお世話になっている。
「きっと彼らがプロデュースした部屋なら相当おしゃれなんだろう・・」
・・気になって眠れないので、さっそく自分の目で確かめに行った!(笑)
モデルルームは「吉祥寺」駅から徒歩6分、築47年のマンションの11階にある。
「モデルルームの第一弾を吉祥寺に作るなんて、この時点でおしゃれ検定には合格だな・・」なんて思いながら部屋に入った。
モデルルームの専有面積はおよそ76㎡で、もともと3LDKだった間取りを2LDKにしている。
実際のモデルルームは、確かにユナイテッドアローズの店舗の雰囲気を活かしたおしゃれな空間だった。
モデルルームは家具付きで販売中だそうだが、きっとこの部屋を購入する人はすでに自分がどのような暮らしをしたいのかがある程度明確なのではなかろうか。
そして、そういった暮らしにこだわりのある人は確実に増えてきているのだと思う。
リノベーション事業者は“自分らしい暮らしの実現”を提案しているが、好みや暮らし方は人それぞれ。
アパレルが培ってきたノウハウとブランド力は、リノベーションの魅力をもう一つ広げていきそうだ。