梅雨明けとともに、猛暑の連続・・・毎年恒例の「打ち水大作戦2015」が7月23日からスタートします。
打ち水で真夏の気温を2度下げよう――という呼びかけとともに2003年から始まった市民運動です。8月23日までの期間中、さまざまな施設・オフィス・家庭で二次利用水による打ち水が行われる予定です。
“打ち水”は、茶道においてお客様を迎え入れる時に行っていた、清めの文化としての水まきが一般化した―などその起源には諸説あるようですが、庶民に広がったのは江戸時代中期のようです。気づけば、夏に涼をとる一般的な方法となっています。
研究者のシミュレーションによれば、100万人が同じ時間にいっせいに打ち水をすれば、灼熱の東京の気温を2℃は下げられるとのこと。「打ち水大作戦」は東京から全国に広がり、毎年推定400万人以上が参加しているそうですから、その効果はいかほどでしょうか。
朝夕の涼しい時間に、バケツから水を撒く…それだけで何か涼しく感じるのは日本人のDNAがなせる技かもしれません。もしかすると、滞留してうだる空気を“清める”行為が清々しさを感じるのかもしれません。
最後に打ち水のポイントを。
1. 朝晩の涼しい時間帯に行う。
2.日向よりは日陰や風通しの良い場所で行う。
なお「打ち水大作戦」では「水道水はご法度」とし、お風呂の残り湯や水洗いに使った水、雨水や川の水など二次利用水を使うことを薦めています。
「打ち水大作戦」の詳細は、ホームページ(http://uchimizu.jp/)から。