戸建住宅をメンテナンスするためには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
不動産情報サービスのアットホームが木造の新築一戸建てを購入し、30年以上住んでる人を対象に実施した調査によると、平均築年数が35.8年で、かかった修繕費の平均が556万円だったそうです。
住宅の生涯にかかるコストについては、規模や構造などによっても変わってくるため、なかなか一概には判断できません。ただし、ライフサイクルコストを知るために情報は公開されています。
例えば、住宅産業協議会という大手ハウスメーカーや設備メーカーで組織する任意団体では、「住まいと設備のメンテナンススケジュールガイド」というものを公表しています。
これは、60年間にわたる住まいのメンテナンスコストを分かりやすくまとめたものです。
この資料によると、例えば塗装仕上げの外壁であれば、10年~20年で表面塗装(費用60万円~80万円)、25年~35年で塗装や交換(費用60万円~165万円)、40年~50年で再塗装(費用60~80万円)が必要になるとなっています。
もちろんひとつの目安ではありますが、住宅の生涯コストを確認するうえでは非常に有意義な資料になるでしょう。
住宅会社によっては最長60年という長期保証の仕組みも用意しています。こうした保証の内容なども考慮しながら、住宅の生涯コストを把握し、それに基づいたライフプラニングを検討していくことも大切です。
住宅を建てては壊す「スクラップ&ビルド」の時代から、しっかりとしたクオリティを備えた住宅を建てて、適切に手入れをしながら大切に長く使っていく時代へと変わってきています。
適切なお手入れをしながら、長く大切に住宅を住み継いでいくためにも、住宅の生涯コストを知っておきましょう。
適切なお手入れをしながら、長く大切に住宅を住み継いでいくためにも、住宅の生涯コストを知っておきましょう。