住まいも自動車と同じように定期的な点検を行うことで、異常や劣化をいち早く確認し、長寿命化を実現することができます。
しかし、自動車のように法定点検が求められるわけではないので、必ずしも住まいの定期点検が行われているわけではありません。
住宅事業者のなかには、長期にわたる定期点検制度と保証制度を導入している企業も少なくありません。定期点検を実施し、その結果に応じて適切なメンテナンス工事を実施することを前提として、保証期間を延長する仕組みを導入しているのです。
旭化成ホームズでは、2019年11月から定期点検の60年間無償化に踏み切りました。それまでは30年間までに定期点検を無償で行っていましたが、一気に60年まで無償期間を延長したのです。
なおかつ、当初は新築住宅を対象に60年間無償化を導入しますが、2020年4月を目途に既存住宅も対象に加えるそうです。
企業が自ら販売するものに関して、お客様と60年先までの“お約束”を行うことは珍しいことでしょう。業界に先駆けて「ロングライフ宣言」を行った旭化成ホームズならではの取り組みです。
住宅を供給する以上、お客様と一生涯付き合う覚悟が必要―。企業規模の大小に関わらず、こうした姿勢で住まいを提供している住宅会社が少なくありません。
そういう視点で住まい選びを進めていくと、少し違った風景が見えてくるかもしれません。