住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

場所を読み解く住まいづくり

令和2年の公示地価が国土交通省から発表されました。今回の公示地価の特徴的な点が、昨年10月の台風19号によって浸水被害を受けた地域の住宅地において、地価の下落が目立ったことです。

住む場所を選ぶ際、通常は利便性などを考慮しながら選択する人は多いでしょう。しかし、その土地の災害リスクまで考えて住む場所を選んでいる人がどのくらいいるでしょうか。

土地の災害リスクについては、、国や自治体などから各種ハザードマップなどが公開されており、その気になればある程度の情報を得ることは可能です。

住む場所を選択する際には、そうした情報をもとに判断することも大切です。また、災害リスクの程度によって、求められる住宅のあり方も変わるはずです。

住宅を建てる際、場所を読み解くということが求めれます。建設予定地の日当たりや風向・風量の特徴、さらには周辺の建物状況などを考慮しながら、快適な暮らしを実現するための設計を施すことが大事になるのです。ここに加えて、災害リスクや過去の災害履歴なども念頭に置いた住宅を検討するべきでしょう。

災害リスクをより小さくするためにも、住まいづくりを進めるうえで「場所を読み解く」という行為を大切にしてください。

災害リスクが高い場所であれば、それに備えた住まいや住まい方を考える必要があります(写真はイメージ)