住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

自宅の性能を知ることから始めよう

住宅は古くなれば性能が落ちることもあります。築年数が経った家に暮らしていると「夏暑く、冬寒い」、「結露してカビがはえる」、「外の音がうるさい」、「地震が不安」など、さまざまな不満があるのではないでしょうか。

省エネルギー、耐震性、耐久性、空気環境、音環境…住宅はさまざまな性能を持っています。そしてこうした性能は暮らしやすさや快適性などと深く結びついています。

今、日本には住宅が約5200万戸あると言われていますが、これらの住宅すべてが十分な性能を備えているわけではありません。例えば、約900万戸が耐震性なしと推計されています。

あなたは、ご自宅がどのような性能を持っているか、ご存知ですか?
それを知るための一つの手段がインスペクションです。ご自宅の性能を正しく把握することで、適切なリフォームを行なうことができます。

例えば、パナソニックグループが展開する住宅リフォームのネットワーク「リファイン」では2014年から「家検」という独自の住まい点検サービスを行っています。
建築士の資格を持つスタッフが家の構造部や住宅設備の状態を診断するサービスで、70カ所以上にわたる検査項目を設けています。

また、LIXILグループで、住宅・生活サービス事業を担うLIXIL住生活ソリューションも、住宅診断サービス「インスペクションNext」を展開しています。
国土交通省の既存住宅現況検査のガイドラインをベースに、住宅設備の効率や住宅性能をそれぞれ診断するノウハウを加え、独自の住宅診断方法を確立し、約200項目にわたる診断結果をまとめます。

今、「性能向上リフォーム」という言葉が使われ出しています。
壊れたから修理する・取り替えるといったリフォームではなく、積極的に性能を向上させ、より暮らしを豊かに、快適にしようというリフォームです。

とは言っても、何をどうリフォームしたら、生活がどのように変わるのか、また、どのようなリフォームを行なったら不満が解消できるのか、素人には分かりにくいもの。

まずは、ご自宅がどのような性能を持っており、何か問題はないのか―そこを知ることから始めてみませんか?