新型コロナウイルス感染症の影響で在宅時間が増えるなか、巣ごもりに伴うイライラがつのっている方も多いのではないでしょうか。そこで、住宅のプロである住宅メーカーが考える在宅時間をより快適にするためのアイデアを紹介します。
積水ハウスの住生活研究所が実施した調査によると、在宅勤務を行っている人のうち、86.4%が今後も在宅勤務を行いたいと回答しています。しかし、その一方では在宅時間の増加によって、ストレスが増えたという人は全体の60.7%を占めています。
男女別では、男性で51.3%、女性では70.0%もの人がストレスの増加を感じています。家事負担が増え、なおかつ在宅での仕事もこなす必要があるということで、ストレスを感じる女性が増えているのかもしれません。
自宅を手軽に押オフィス化する空間アイデア
こうした調査結果を踏まえて、積水ハウスでは、「STAY HOME わが家を幸せにする5つのTIPS」をまとめています。TIPSとは、ヒントやコツという意味です。
このうち、「2.自宅を手軽にオフィス化する空間アイデア」では、リビングや居間で仕事をする人も多いことから、限られたスペースで家をオフィス化するために、家具をうまく活用してコーナーを作ることを提案しています。
また、広くて仕事はしやすいダイニングテーブルを移動させてワークスペースとして活用し、リビングとキッチンをくらしの空間としてまとめてしまい、昼食はリビングで食べるといったアイデアも紹介しています。
加えて、オンライン会議の音が気になることを防ぐために、家族で共有する1日の時間割を作成したり、パソコンや資料などをしまう「お片付けボックス」などを活用することもすすめています。
3畳の納戸空間をワークプレイスに
大和ハウス工業では、快適に在宅勤務ができるオリジナルのテレワークスタイル「快適ワークプレイス」と「つながりワークピット」を提案しています。
「快適ワークプレイス」は、同社の快適防音室「奏でる家」の技術を採用し、防音仕様のクローズドな空間を室内に創造するものです。コンセント埋め込み型のWi-Fiアクセスポイントもあり、仕事に集中できる環境を作り出します。約3畳の納戸空間があれば設置可能です。
「つながりワークピット」は、仕事と家事・子育てを効率よく両立させるために、リビングとつなげたマルチスペース。室内窓から家族の気配を感じつつ、ドアの開閉でオン・オフを切り替えることができます。こちらも約3畳のスペースがあれば設置できるそうです。
在宅時間が増えるなか、イライラせずに、快適なおうち時間を過ごしたいものです。そのためには、オンとオフと意識的に切り替えることができる空間づくりも大切になりそうです。