住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

スノーピークが描く「衣・食・住・働く・遊び」~暮らしの価値を再構築するために


 

スノーピークは、2020年10月30日~11月3日までの期間、DESIGN TOKYO2020へ出展、人生を構成する「衣・食・住・働く・遊び」という5つのテーマに基づき、同社が提供するソリューションを展示しました。

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東京・原宿のSnow PeaK Tokyo HQ3で「衣・食・住・働く・遊ぶ」をテーマに展示

ます「衣」では、職人不足などにより日本各地の「着る文化」が失われていることを考慮し、ローカルウェアをテーマとしたプロジェクトを実施しています。「衣の地産地消」を実現するために、新潟の栃尾のかすり染め工房と一緒に作ったローカルウェアを着て、同じく新潟の佐渡で棚田での農業体験をしながらキャンプをするといった取り組みを進めているのです。

過食やフードロス、伝統的食文化の消滅といった「食」に関する問題の解決に向けた活動も行っています。例えば、2020年7月にグランドオープンした長野県白馬村の「体験型複合施設「Snow Peak LAND STATION HAKUBA」では、地元生産者と環境客をつなぐ「週末マルシェ」などを実施。ローカル・フードツーリズムなどのイベントを行っています。

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ローカルフードツーリズムなどを通じて、食に関する問題の解消にも貢献。

「住」については、「野遊びできる家。」を全国の工務店などと連携して提案している。また、「HOME&CAMPクッカー」として、アウトドアシーンだけでなく、自宅でも使用できる商品などを提案しています。同社によると、コロナ禍のなかで、こうした自宅でも使用できるキャンプ用品のニーズは高まっているそうです。

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自宅でも使えるアウトドア用品の提案を進めています。

「働く」という点については、グループ会社であるスノーピークビジネスソリューションズを中心として、キャンプ用品なども活用しながら、“自然と仕事がうまくいく働き方と環境づくり”を目指しています。2台のWebカメラを90度の角度で設置し、超短焦点のプロジェクタを活用してリモート会議ができるインタラクティビジョンなども提案しています。

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奥に見えるのがインタラクティビジョン

最後に「遊ぶ」は、まさにスノーピークの真骨頂。最近ではアウトドアに慣れている層だけでなく、アウトドアが苦手な層にも自然の中で五感から豊かさを感じる機会を創出している。長野県白馬町の「FIELD SUITE HAKUBA」は、スノーピークがプロデュースしたグランピング施設。白馬の大自然を感じつつ、スウィートルームクラスのサービスを提供しています。コロナ禍の中でも8割の稼働率をキープしているほどの人気ぶりです。

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グランピングをイメージした展示

スノーピークというブランド名を聞いてまずイメージするのはアウトドア商品。最近ではアパレル分野での認知度も高まっていますが、実が衣食住、さらには働くといった分野でも活躍しており、従来型のメーカー像では説明できない事業活動を展開しているのです。

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暮らし価値の再構築を促すソリューションを提供するスノーピーク

「暮らしを豊かにするために何が必要か」という課題に対して、独自の商品やサービスを提供しており、まさに暮らし価値創造企業のあり方を示そうとしているのかもしれません。

こうした企業が提供するソリューションこそが我々の暮らしの価値を再構築していくきっかけになるのかもしれません。