住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

都会のタヌキたち

今から10年くらい前、事務所近くの湯島聖堂に人だかりができていて、何かと覗いてみたら茂みの中で一匹のタヌキが佇んでいた。まさか、こんな都会に!?と驚いていたら、ギャラリーの一人に「皇居内に生息しているらしいからね。東京にも普通にいるんだよ」と教えていただいた。「どうか、事故には遭わないで」と祈りながらその場を後に。

それから数年後、夕暮れ時に自宅近くの河川敷(一応23区)を散歩していたらタヌキの親子に遭遇。 なるほど、珍しいことではないのね、と納得。

で、先日の新宿駅と渋谷でのタヌキ騒動。新宿駅では改札内侵入という大胆な行動にちょっぴり癒され、ニュース動画を繰り返し再生してしまった。人を怖がらないということは、どこかで餌付けされていたのか。

見た目はとても可愛いらしいタヌキ。でも、農作物や住宅に被害をおよぼす害獣として駆除の対象となっている。

タヌキと人間の争いをユーモラスに描いた有名なアニメ作品があるが、やはり我々が彼らの本来の居場所を奪っているということなのか。相次ぐタヌキ騒動に、改めて自然と共存することの難しさを考えさせられた。