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子どもが健全に育つまち・住まいのカタチとは

【開催趣旨】

住宅関連企業と一緒に住まいの価値を高めるための活動を展開している住まい価値総合研究所(スマカチ)は、2024年度の活動の一環として、「住宅と子育ての関係を考える」を共通テーマに掲げ、年3回の予定で「スマカチ研究会」と銘打った勉強会を開催いたします。

第2回目は「子育てとまち・住まいの関係」に焦点を当てます。
かつて日本には、子どもが公園や路地裏などで元気に遊び、地域の人たちとの交流を通じて社会のルールやマナーを学ぶという日常がありました。しかし、時代の流れとともに外部空間における子どもの遊び場・居場所が減少し、地域コミュニティも衰退する中で、子ども自身の成長や人間形成に与える影響だけでなく、親にとっても孤独な状態で子育てをする「孤育て」が社会問題化するなど、さまざまな負の側面が表面化してきています。

長年にわたり子どもの外遊びの重要性を唱え、子どもが参画するまちづくりの研究などに従事してきた工学博士の木下勇氏は、こうした現状を鑑みて、住まいや街路、街区の形態と人のつながりの関係をもう一度見直す必要がある、と指摘します。 今回のスマカチでは、木下氏のこれまでの活動や研究成果などをご紹介いただきながら、住生活産業に関わる皆さまと、子どもが健全に育つまち・住まいの在り方を考える場にできればと思います。

【開催日時】

2024年9月19日(木) 16時~17時30分(受付開始 15:30~)

【講演内容】

・子どもの外遊びの実態と子どもの育ちを支える地域社会の変化
・子どもの外遊び機会の減少がもたらす影響
・子どもが健全に育つまち・住まいのカタチとは(パタン・ランゲージから見るこれからのまち・住まいづくりのヒント)  など

【講師】

大妻女子大学社会情報学部教授
千葉大学名誉教授 工学博士
木下 勇(きのした・いさみ) 氏

木下 勇 氏 プロフィール
1978年東京工業大学工学部建築学科卒業後、スイス連邦工科大学留学、東京工業大学総合理工学研究科修士課程を経て1984年に博士号学位取得。東京・世田谷区にて冒険遊び場づくりの支援とともに、住民主体のまちづくりや子どもが遊び、主人公となるまちづくりを進める。(社)農村生活総合研究所研究員を経て1992年より千葉大学園芸学部で教鞭をとり、2020年3月に定年退職。同年9月まで日本学術会議連携会員として子どもの生育環境分科会会長を務め提言をまとめた。現在、日本ユニセフ協会 子どもにやさしいまちづくり事業委員会会長、こども環境学会会長を務める。
主な著書に、[ワークショップ〜住民主体のまちづくりの方法論 (学芸出版 2007)]、[遊びとまちのエコロジー(丸善1996)][ 三世代遊び場図鑑(共編著,子どもの遊びと街研究会1984、風土社 2000 )]、[住まいの冒険(共編著,萌文社2015]、[子どもまちづくり型録 (編著、鹿島出版会 2023)]などがある。

【会場】

ワイム貸会議室 お茶の水 「Room D」 別添案内図参照
東京都千代田区神田駿河台2-1-20
お茶の水ユニオンビル4F

イベントは終了しました