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第1回「スマカチ SHOW CASE」開催

スマカチ SHOW CASE2018を開催
住生活に関連する他分野の企業と新たな事業創造へ“出会いの場”を創出

住まい価値総合研究所は、9月20日に「“初期費用0円”の省エネリフォーム『エネカリ』 電力グループ会社ならではの新たな価値提案、省エネを所有から利用へ」と題して第35回シンポジオを開催した。

シャープ、新コスモス電機、TBM、東芝情報システム が自社の製品やサービスについてプレゼンテーションを行った。写真は新コスモス電機のプレゼンテーション
プレゼンテーション後に行われた交流会では、実際の製品を見ながら今後の可能性などについての意見交換が行われた

住まい価値総合研究所は、2018年12月13日に”住宅産業をもっとおもしろくする“をコンセプトに第一回「スマカチ SHOW CASE」を開催した。シャープ、新コスモス電機、TBM、東芝情報システムの4社が自社の製品やサービスについてのプレゼンテーションを実施した後、新たな事業創造のための出会いの場として交流会を行った。

シャープは猫用システムトイレ型「ペットケアモニター」を紹介。飼い猫の尿の量や回数、体重などを測定しクラウドで記録・解析した情報を飼い主のスマートフォンに通知することで猫の健康を管理するというもの。ペットの家族化が進んでいることから、今後はペット専用商品だけでなく、「AIoTを活用したヘルスケアを起点にペットとの生活をより快適・便利にする製品・サービスを提供したい」と話した。

新コスモス電機は自社の高いセンサ技術が、今後広がるであろうIoT住宅やAI住宅に役立つと、電池式警報器の新しいガスセンサ「MEMSセンサ」や高感度のニオイセンサを応用した換気扇コントローラー「ARU-05C」などの説明w通じて高いセンサリング技術をアピール。ARU-05Cは適度な換気で快適な室内環境を保ちつつ、無駄な換気による外気導入を抑えて、効率的な冷暖房運転を実現するといて学校でも広く採用されている。

TBMは炭酸カルシウムを50%以上含む無機フィラー分散系の複合材料である「LIMEX」を紹介した。プラスチックによる海洋汚染が世界的な関心を集めるなかでLIMEXの需要は拡大、紙やプラスチックの代替としても使われている。住宅分野への応用も大きな可能性がありそうだ。

東芝情報システムは、くらしみらいクラウドを活用して温湿度や照度、人感、血圧などのセンサを通して取得した居住空間の状態のデータを分析し、居住者向けの情報の提供などを行う「くらしみらいサービス」を提案。暮らしに役立つ製品のひとつとして、洗濯物に取り付けるだけで乾燥具合などがわかる衣類乾燥センサ「乾送ミミダス」を紹介した。

プレゼンテーション後に行われた参加者約50名との交流会では、実際の製品を見ながら今後の可能性などについての意見交換が行われた。参加者からは「住宅業界で応用できる可能性がある。もっと深く知りたい」「良い出会いの場になった」との声も多く、新たな事業創造の出会いの場として大いに盛り上がった。