住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

健康を維持するために“庭”を

庭が健康維持増進に大きな役割を果たすそうです。

今、日本の住宅は建物を中心としてつくられ、かつて近所づきあいの場として親しまれてきた裏庭や縁側は以前と比べてさほど重視されない嫌いがあるようです。

しかし、あらためて考えてみると、庭は人々の生活に大きな役割を果たしてきたような気がします。
子どもの頃のことを思い出しても、ちょっとした自然とのふれあいや、家族のコミュニケーションなど、多くのものを与えてくれました。

エクステリアメーカーであるタカショーの高岡社長は、庭は健康の維持増進に寄与すると話します。
曰く、日本人は慣れ親しむ四季の移ろいを体感することで自然治癒力を高めることができ、健康な心身を取り戻すことができるのだそうです。

椅子にもたれながら風を感じたり空を仰いでみたりして季節を感じ、緑や花を眺めたり鳥のさえずりに耳を傾けたり。少し肌寒い時にも温かい飲み物を飲みながら小さな景色を眺めたりと、想像しただけで心が落ち着いてきはしないでしょうか。

庭には多くの可能性がありそうです。“健康”を1つのキーポイントとして、庭に目を向けた家づくりを考えてみるのも良いかもしれません。