知ってますか? グリーン住宅ポイント制度
一定の省エネ性能を有する住宅の新築、もしくはリフォームや既存住宅の購入を対象として、ポイントを付与するグリーン住宅ポイント制度というものがあります。
住宅の新築の場合、国の省エネ基準に適合する住宅なら1戸当たり30万ポイント、長期優良住宅などの認定を取得した住宅であれば40万ポイントを獲得でき、ポイントは商品や追加工事に交換できます。
特例措置もあります。①東京圏から移住するための住宅、②三世代同居仕様である住宅、③多子世帯(18歳未満の子どもが3人以上)が取得する住宅、④災害リスクが高い区域から移住するための住宅という要件のうち、いずれかに当てはまる場合、省エネ基準に適合する住宅で60万ポイント、長期優良住宅の認定を取得した住宅などであれば100万ポイントが還元されるのです。
リフォームは最大30万ポイントを付与 特例措置適用で60万ポイントも
リフォーム工事は、1戸当たり30万ポイントを上限として対象となる工事の個所数などに応じてポイント数が変わります。断熱改修工事とエコ住宅設備の導入のほか、耐震改修やバリアフリー改修なども対象となります。ただし、断熱改修工事とエコ住宅設備の導入のいずれかを必ず行ったうえで、その他の工事を行う必要があるので注意が必要です。
リフォームにも特例措置があり、若者・子育て世帯がリフォームを行う場合などは上限が45万ポイントに引上げられます。若者・子育て世帯が既存住宅を購入し、リフォームを行うケースでは上限が60万ポイントにまで引き上げられます。
獲得したポイントは、「新たな日常」、「環境」、「安全・安心」、「健康長寿・高齢者対応」、「子育て支援、働き方改革」、「地域振興」に資する商品と交換できるほか、追加工事に利用することも可能です。
追加工事への交換は、「新たな日常」や「防災」に関係する工事に限られています。新たな日常に関連する工事とは、ワークスペースの設置や音環境の向上、空気環境向上工事、菌・ウイルス拡散防止工事、家事負担軽減に貢献する工事など。獲得したポイントをこうした工事に充当することができるため、コスト負担を抑制しながら在宅ワークのためのスペースや設備などを導入できるというわけです。
最大100万ポイントもの還元があるグリーン住宅ポイント制度。上手に活用することで、手厚い支援が受けられますが、“期間限定”の制度でもあるのでいち早く計画を進めることも必要になりそうです。