住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

省エネ住宅ポイントは、これだけ“お得”

エコ住宅の建築・取得やエコリフォームに対してポイントを発行する「省エネ住宅ポイント」がスタートしました。これはエコ住宅の新築や購入、またはエコリフォームに対して、1㌽=1円に換算されるポイントを発行するもので、ポイントは省エネ・環境配慮商品や地域産品などと交換することができます。

これまで同じような制度は、平成22年の「住宅エコポイント」、平成23年の「復興支援・住宅エコポイント」と少しずつ内容を変えながら行われ、累計300万戸以上の住宅に利用されました。それだけ多くの人が活用した――つまり、それだけ魅力ある制度であるといえます。

ポイント発行の対象となるのは、エコ住宅の建築・購入とエコリフォーム。エコ住宅の建築・取得については、1戸当たり30万ポイントが発行されます。つまり30万円分お得なのです。求められる“エコ度”は、住宅性能表示制度の等級などで示されており、一般住宅は「一次エネルギー消費量等級5」など、木造住宅は「断熱性能等級4」などと定められています。

ワンランク上のエコ住宅が対象となっていますから、建築・購入しようとしている住宅が該当しない場合もあるでしょう。しかし、エコに関心があり、省エネ性の高い住宅の建設・購入を検討している方は、省エネ住宅ポイントの対象となるかを是非、確認してみてください。

一方、エコリフォームは、「窓の断熱改修」、「外壁、屋根・天井または床の断熱材の施工」、「設備エコ改修(3種類以上の設備)」のいずれかが対象です。
ただ、これらの工事と同時に行えば「バリアフリー改修」、「エコ住宅設備の設置(3種類未満)」、「リフォーム瑕疵保険への加入」、「耐震改修」にもポイントが発行されます。また、既存住宅を購入してリフォームする場合にはポイントが加算されます。

発行されるポイントは、それぞれ工事により設定されており、その合計ポイントが発行されます。ただし、上限が定められており、1戸当たり30万ポイント(耐震工事を行う場合は上限45万ポイント)となっています。

こうして得たポイントは、省エネ・環境配慮商品や地域産品、商品券などと交換することができます。

しかし、ここで注目されるのは、ポイントの「即時交換」も可能だということです。

「即時交換」とは、取得したポイントを、その工事を行う施工者が追加的に実施する工事やグレードアップ工事の費用に充当できる制度です。言い換えれば、同じ金額でグレードアップした住まいとすることができる、または、グレードアップした工事を値引き価格で実現できるということもできます。

エコな住まいは、省エネ効果による電気代削減など、直接“おサイフ”にやさしいだけでなく、より快適に、より健康的に暮らすことができる住まいでもあります。そうした“お得”な住まいづくりを応援するのが省エネ住宅ポイントなのです。

お金の話 住宅業界動向  省エネ住宅ポイントは、これだけ“お得”

※工事の着工・着手、ポイントの発行申請や交換申請などに期限が設けられています。
詳細は「省エネ住宅ポイント」のホームページをご確認ください。