住まいや住生活にかかわる幅広い業種の企業が集まり、関連行政機関や団体、学識経験者、メディアなどの協力を得て、さまざまな視点から研究活動に取り組んでいます。

住宅設備の保証が手厚くなってきた(1)

エアコン、給湯器、キッチン、トイレ―住宅設備は私たちの暮らしと切っても切れない関係にあります。それらが、ある日突然、壊れたら…。水道が使えない、お風呂に入れない、そんな生活は考えたくはありません。

住宅設備は、一般的に1~2年のメーカー保証が付いています。しかし、これらの故障は、メーカー保証期間外であることも多く、そうした場合は修理依頼に手間取ったり、大きな出費となったりします。

こうした不安を払拭しようと、メーカー保証期間外も保証するサービスが増えてきました。
例えば、不動産情報サービスを提供するアットホーム(松村文衞代表取締役、東京都大田区)は「賃貸住宅向け 設備・家電修理保証サービス」を加盟店向けに開始しました。
賃貸物件に備え付けの設備だけでなく、入居者が持ち込んだ家電が故障した際にも、無償で修理を行います。

また、住宅メーカーのヤマダ・エスバイエルホーム(長野純一社長、大阪市)は「SxL住宅設備延長保証システム(10年)」を開始しました。
メーカーの保証対象外期間を含め、新築の引き渡しから10年間、エアコン、レンジフード、換気扇、給湯器、洗浄便座、コンロを無償修理します。10年間という長期の設備保証サービスは住宅メーカーでは初だということです。

賃貸住宅や新築一戸建てなど、様々な住居の形態で広がり始めた住宅設備の長期保証サービス―。これからは、突然、住宅設備が壊れても辛い思いをしなくて済むようになっていくかもしれません。